なにくわぬ

はやお  2009-02-16投稿
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おれは人を殺した。
頭がチカチカする、カチカチ毎日の疲れが右往左往し、パソに向かっている自分があっけらかんと合った。あー、いやだ。いやだ。どうしてかてが震えるし、毎日のなんという、衝動に駆られてもすることもない。ただ家に帰ってきて、朝昼晩のご飯を食べて、食後の一服をしているだけだ。しかし、ゴミをダシにいっても、誰もきづかないし、会社にいってもなにくわぬ顔だし、友人はすむし。こうもうまくいくものかー?
物音をたてずに、もう一度横の部屋をみた。
死体だ。人が死んでいる。

ただの口げんかでおれは突き落としただけだった。物音がうるさいだの、セックスをやめろだの。
どんなに激しく世の中がずれていても、こうも不変にばれないものかー。日本は治安大国で、犯罪率などかなり、低いのに、のうのうと生きているおれは、あまりにも酷い。

横の部屋から携帯音が鳴った。

おれは怖くなった。久々にあの重音が脳裏に鳴り響くのかと考えると、部屋をでたくなった。てか、でた。したら、友達がやってきた、横の部屋の。

俺はなにくわぬ顔をして、おじぎだけして、コンビニにいった。

携帯で電話してから、きづくまでの時間。約一週間。警察が動く時間約3ヶ月。時事聴取の時間、約2日。葬式の時間約1日。どう考えても、4ヶ月、嘘をつき続ければ、おれはバレない。

うそは 簡単だ。

聴取の時に、きづきませんでしたの。一点ばり。他殺であっても犯人はわからない。かなり時間がたっているから、逆にみつかりにくい。そして、雨やら、なんやらで現場検証はでない。どうも怪しい人がいましたなどとうそもつかない。素直にやってない、知らないでいける。

世の中こんなこともあるもんか。
こんなことを考えたら、コンビニをでたくなった。

俺の名は早崎けんじ。

なにくわぬ顔が通行人の肩とぶつかっていた。



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