イフリスの背中から邪悪なる炎の塊が飛び出た。
恐らくあれがイフリスを魔の者として操っていた元凶だろう。
「インフェルノ!!お前の力使わせてもらう!!」
「次元を切り裂け!!サスケ!!」
インフェルノがイフリスから爪を抜き離れる。
そして、サスケの剣に宿った。
「闇よ。魔のモノよ。我が剣で異次元へと飛ぶがいい!!」
炎は逃げようとしているが、なかなかイフリスから完全に離れる事が出来ないよう
だった。
「次元斬っ!!!!」
剣を振る。炎の固まりに直撃した。
その瞬間、もっと大きな炎と光が邪悪な炎の塊を消し去った。
それはまるで、最初からいなかったかと思わせるほど綺麗に消えた。
「こっ、これで終わった…やっと一息つけるぜ…」
(もう動けねぇ…)
体は、普段掛からないような負担を掛けた分、ボロボロだった。
ほぼ限界を超えた力を出したと言っていい。
もう息をする事さえ苦痛に思えた。
(炎の使者は大丈夫なのか・・・?)
(インフェルノの返事が無い…力尽きて眠ってしまったのか・・・?)
(もういいか。今は寝よう。明日を信じて…)
サスケは死んだように眠りについた。