エドが消えた理由を素早く予想したニッケル達は逆走をして先程の道へ戻って来た
「ざま〜みろ!」
ラドンが窓から手を出し中指を立てて大声で叫んだ
ニッケルの読みだと今頃ダルとエドはニッケル達がいない大通りを走っているはず。それを考えると二人は笑いが止まらなかった。そんな時だった
「何がそんなにおかしいの?」
「なっ!?」
何とラドン達の右横にエド達のパトカーがあったのだ
「なっなんでこの道にいる!?」
ニッケルが聞くと
「あんたは頭がいい。だから僕らは、横道に消えてショートカットするとわざと先読みさせたのさ」
エドが不気味な笑みを浮かべて余裕振って説明した
「はめやがったな!」
ラドンが歯ぎしりをさせながら言うと
「先にはめたのはそっちだろ?さぁM.Tを解放しろ」
エドがそう言うと
「おい!M.Tが車にいないぞ!」
ダルはビックリしてエドに言う
「なんだって!?」
2人とも予想外な事態に戸惑っていると
「じゃあ、俺に勝てたら教えてやるぜ」
ラドンが挑発的に提案してきた。その言葉を聞いたダルは心の中で(そんな言葉をこの子に言わないでぇ)と、心の叫びを唱えたが、また時すでに遅し
「おもしれぇ」
とっくにエドの心に火が付いていた
(ヤバい!)
ダルがそう思った瞬間2台の車は音速を越えた!!……いや、実際にはそんな事はないが
今現在道路に車数が少なかったので、2台ともトップスピードを出した
エドは、凄まじいスピードを出したからか興奮していたのでダルは
「エド?リスターさんの言った事を忘れてないよな?」
ダルが不安になりつつも聞くと、エドは「忘れてねぇよ!」と、いつもの口調じゃなく言い、急に左側へターンした。エドの左側にラドンの車があったねでラドンはブレーキを一瞬かけてすぐに左へターンした。余裕の表情を見せるラドンに
「やるな」
嬉しそうに呟くエドに不安を覚えたダル。さらに衝突覚悟でターンをしたエドに恐怖をダルは覚えた瞬間
「お返しっだ!」
何とラドンも同じ事をしてきたのだ。ダルは激突を予想したダルは絶叫したが、エドも予想してたのか絶妙なタイミングで同じくターンした。エドとラドンは嬉しさからか不敵な笑みをこぼした