昔の彼女(8)

ひろ  2006-07-06投稿
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「どぉしたの?」

ナルミが無邪気に俺の視界に入ってくる。

「ん〜。」

学校が終わって、俺は自分の部屋のベットに横になっていた…。


俺を覗き込んでる、ナルミの首に手を回し、顔を引き寄せる。

「ね、キスして?」

「な、何、言ってんの////」


照れてるナルミは可愛い☆

そぅいう顔を見ると意地悪したくなるのだ。
ちゅうっ

柔らかい唇の感触…

ナルミを強く抱き締める。


……愛しい。

ナルミ、大好きだよ。
けれど、最近、ナルミを好きになればなるほど由美を思い出す。


俺は最低なヤツだな…

例えば今、由美が現れたら俺はどうするんだろうか…。




あの日から、由美とは会話すらしなくなった。もちろん、朝の勉強会も丁重にお断りした。
いつかは話が出来て、元に戻るという淡い期待があった。
毎日、顔は見てるわけだし、落ち着けば…って、だけど、突然いなくなった。
由美は何も言わず、引っ越して行った。

俺はあれから一度も由美に会っていない。


第1志望の学校なんて受かるはずもなく、地元の高校に入った。


由美と走った道を今はナルミと歩いている。

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