「どぉしたの?」
ナルミが無邪気に俺の視界に入ってくる。
「ん〜。」
学校が終わって、俺は自分の部屋のベットに横になっていた…。
俺を覗き込んでる、ナルミの首に手を回し、顔を引き寄せる。
「ね、キスして?」
「な、何、言ってんの////」
照れてるナルミは可愛い☆
そぅいう顔を見ると意地悪したくなるのだ。
ちゅうっ
柔らかい唇の感触…
ナルミを強く抱き締める。
……愛しい。
ナルミ、大好きだよ。
けれど、最近、ナルミを好きになればなるほど由美を思い出す。
俺は最低なヤツだな…
例えば今、由美が現れたら俺はどうするんだろうか…。
あの日から、由美とは会話すらしなくなった。もちろん、朝の勉強会も丁重にお断りした。
いつかは話が出来て、元に戻るという淡い期待があった。
毎日、顔は見てるわけだし、落ち着けば…って、だけど、突然いなくなった。
由美は何も言わず、引っ越して行った。
俺はあれから一度も由美に会っていない。
第1志望の学校なんて受かるはずもなく、地元の高校に入った。
由美と走った道を今はナルミと歩いている。