春香にプロポーズしない理由はひとつだけ、ひとつだけ春香と合わなかった。
「子供はいらない」春香の言葉に僕の夢は全否定された。
出会って半年、結婚を考えていた僕には・・・・・・・・・・・・・・・
翌日、僕は春香に自分の夢を話して説得した。
必死だった。
この人しかいないと感じたから。
春香との子供が欲しかったから、最後にプロポーズの言葉を添えた。
その日から春香とは恋人未満な関係を7年続けている。
春香の部屋から車で15分、自分部屋までの時間にいつもその日の事を考えてしまう。
途中スーパーで頼まれたてたミネラルウォーターやらと缶ビールを二本、このくらいなら彼女は怒らない。部屋の前でもう一度忘れ物のチェックをしつつインターホンで鍵を開けてもらう
「お帰り、水買って来てくれた?」、缶ビールが見えないように手前にして渡したがすぐに見付かった。「ビールは頼んで無いけど…」言いながらも冷蔵庫に入れて冷やしてくれる、やっぱり可奈はこのくらいなら怒らない。