そこにいたのは、由奈だった。
凜「どうしたの?」
由奈「何もないです!」
その場から立って、行こうとしたら、
凜「一人で泣いてないで、誰かに話した方がいいよ。私で良かったら、聞くよ?」
立ち止まって、こう言った。
由奈「あなたは人のせいにされたことがありますか?」
凜「え!?ないのかな?」
由奈「じゃあ、言ってもわかりません。私の事は、ほっといて下さい。」
凜「私はあんたの事、よくわかんない。でも、気にしちゃ駄目?しかもあんたの事を何でも知りたい。仲良くなりたい。それって、いけないこと?」
由奈「私は友達なんていらない。知ってほしくなんかない。」
凜「わかったよ。もう、話かけたりなんてしないよ。」
凜はムカついて、そう言ってしまった。
(由奈はきっと何かある。悠って誰なんだろう?)
と思っていた。
有栖「凜、どうしたの?考え事なんてして。」
凜「ねぇ今から、純と悠に会わない?」
有栖「今日はやめよ?怒られたばかりだし。」
凜「明日にしよっか!」
有栖と凜は、純と悠に会いに行くことにした。
凜「有栖姫、起きてる?」
有栖は『うん』と言った。二人は母にばれないように、早く起きて、城の外に出た。そこに……
つづく