しかし、純の姿はなかった。馬から、女の人が降りて来た。
「純は何処にもいないよ」
凜「何処にやったの!?純はこの場所が好きなんだよ!」
「私、純の秘密を知ってるの。」
凜「秘密?」
「うん。純と私は、そのために結婚をするの。」
凜「しない!」
由奈「純様は好きな人としか結婚しない!」
由奈は、二人の後をついて来ていた。
凜「由奈さん…。」
「勝手に言ってなさい。3日後にはまたここに来なさい。」
そう言って、帰って行った。
由奈「別に誰のためでもありませんから。」
凜「由奈さんだよね?一緒に探しましょ?」
由奈「またここに来ればいんじゃないんですか?」
有栖「どうしてここまで来たの?心配だからでしょ?今日、城に来てくれなくて。」
有栖は全部、凜から話を聞いていた。
由奈「そんなんじゃありません。」
有栖「じゃあいいや。凜、行こう?」
凜「うん。」
二人が歩こうとしたら、由奈がこう言った。
由奈「待って下さい。私がなぜ、ここまで来たのかは、わかりませんが、助けたいのかもしれないんです。なので私も行きます。」
二人はうなづいた。
有栖「早くおいで!」
由奈「はい!」
由奈は少し何かを感じた……
つづく