背中

BOB  2009-02-19投稿
閲覧数[146] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「さようなら・・・」
懐かしい夢に起こされる。
「・・勘弁してや、ほんまに。。。」
久しぶりに会社が休みで、慣れない昼寝なんかした結果、最悪の目覚めが僕を待っていた。一番、嫌いなセリフだ。彼女と別れたのは、もう自分でも恥ずかしいくらいの昔だ。忘れたはずなのに。。。
原因はわかっていた。数日前に突然かかってきた彼女からの電話だ。
「久しぶりやん?元気してる??ちょっとええ?」
のりこ。一応、僕の学生時代の元カノといったやつだ。一応という意味は学生というのが中学3年のクソガキであったからで自分でも元カノとしてカウントしていいか理解に苦しむからだ。
ただ同窓会以来3年ぶりに聞く彼女の声は、ちょっとだけ疲れた感じのする大人の声だった。
「久々やな、一応元気しとる。ノン子はどないや?」
「あたしも元気やで。ちょっと良ちゃんの声が聞きたなったから何してるかな〜って」
良介で良ちゃんか・・簡単なあだ名だが変わりなく自分を呼んでくれることに、少しだけ胸が苦しくなる。「なぁ〜明後日って暇?久しぶりにあたしとデートでもしてみ〜へん?」
「はぁ?」
僕は大至急、妄想警報を発令しなければいけないみたいだ。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 BOB 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
憧れのモデル体型
2800円で可能!?


▲ページトップ