「ごめんね、一緒に残ってやりたいんだけど・・・最近テストが悪くって
お母さんが早く帰って勉強しなさいってウルサイんだ。。」
「いいよ、いいよ。気持ちだけもらっとく。彩のお母さん教育熱心だよね。」
「はぁ・・・そうなんだよねーーもう。じゃあ、明日は一緒に帰れるように頑張るんだよ!」
「うん、また明日ねっ」
ぼんやり、友達の後姿を見送りながら、トボトボと職員室に向かった。
「失礼します・・・」
(先生はどこだろう・・・いない・・・うぅ、自分から呼び出したくせに!!・・・帰ろうかな・・・)
そう思ってたけど、帰るのは気が引けて先生の机で待つことにした。
30分経って先生が来て、なんで私がここにいるのかと聞いてきた。
どうやら忘れてたらしい。。
(それなら帰れば良かった・・・)
それから30分ぐらいで説教が終わり、・・・反省文も渡された。
(まぁ、こんだけで済んで良かった。反省文書かなくても忘れてんじゃないかなー。)
そして、また私はトボトボと教室に向かった。
ガラッ・・・
教室のドアを開けると、1人残ってる奴がいた。