PRICE?

こう  2009-02-20投稿
閲覧数[201] 良い投票[0] 悪い投票[0]



ピピピッ

「ふわぁー…。」

ケースケは目覚まし時計の電子音で起きた。
時刻は午前8時を指している。

「ん?ユミからメールが来てるな。あと1時間ぐらいか。なにしよ…。」

ケースケはむっくりと起き上がると、洗面台に行き顔を洗った。
そのあと、ちょっと熱めのお風呂にさっと入り眠気を覚ました。



ピンポーン

「ケースケ君!!起きてるー?迎えに来たよ。」


「ハハハ。相変わらずうるさいな。今行くよ。」

ガチャッ


「あれ?車には2人しかいないような気がするけど。」

…ガチャ
…バタン

「おぉー、ケースケ。久しぶりだな。元気だったか?」

ジュンが真っ先に話し掛けてきた。
運転席にはユミ、助手席にはジュンが座っている。ケースケは1人で後部座席に座った。


「あぁ、お陰様でな。ってかサエは?」

「いきなりバイトが入ったらしいよ。」と、ユミ。


「サエが来てたらあの日と同じドライブになってたのにな。」と、ジュン。



「もう、そんな昔のことは言わなくていいだろ。もしかして、それだけのために4人で行く計画だったのか?」


「違うよケースケ君。別にそんなわけじゃないんだけど、ちょっとした理由があるの。実はね…」

ユミが何かを言おうとするとジュンはそれを止めた。


「おい。別にそこまで言わなくてもいいだろ。聞きたくなくても昼ぐらいには分かることなんだから。」


「ジュン、どういうことだよ。」

「いや、なんでもねぇよ。忘れてくれ。あっ、あの綺麗な花はなんて名前だろう。」


道路沿いに一列に並んだ赤い花を指差してジュンは言った。
その花は真っ赤だったが、枯れ始めているのだろうか。少し黒くなっている部分もあった。


「ったく、一体何なんだよ。」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 こう 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ