俺はお前に見つからないよう日々、暮らし、こっそり遠くから見ていたんだ…。
そんなお前にも彼氏が出来た…とても感じいい…幸せに…。
結婚式も参加せず…。
こんな兄ちゃんがいたら、マイナスだし…。
久々、嬉しくて泣いたよ…歩美の幸せを考えて生きてきたから…本当に嬉しい!
あれから一年かな…?
お前のお腹がぷっくり…。
赤ちゃんか…幸せな日々だな…いいな…。
それに比べ…俺は相変わらず盗人…。
ヤバイやまを掴んだから…ヤのつく奴等に追われるし…。
逃げ場がない…。
まあ…生きてても世のためにはならんし終わりか…。
病院から出てくる歩美…産婦人科…涙を流してた…。なぜ?と思ってたら…。
子宮頸ガン…。
幸せからの転落…。
なぜ、歩美がそんな病気に俺はただだた苛立った!
あ…歩美…!
兄ちゃんに任せとけ…!
兄ちゃんに盗めないものはこ…この世にないぜ…!
まか…せとけ…!
お前の…ガンを兄ちゃんが盗んでやる…から…な…
だ…だから泣かないで…くれないか…
くっ!刺された腹が…痛て…ぜ…まっ…まってろよ…ちょろいからガンなんて…………ガ…ガン…な…ん…て…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。
左肩にある三日月のアザを隠すように…彼は逝った…。
そして―\r
谷崎歩美さん
不思議です…。
3bだったガンが……。
消えてます!
よかったですね!
赤ちゃんもこれで無事に
産まれてこれますよ!
その7ヶ月後…。
左肩に三日月のアザがある男の子が産まれた…。