帰る切符も買っていて
【明日お別れだね】 そう2人は時間の経つ速さを実感していた。
いつもは強気な千尋が 重い口を開いた
【帰りたくない 帰ったら家にいなくちゃいけない】
【学校は?】
【言わなかったっけ?1年の時辞めた】
…千尋は学校を辞めていた。
家にいなくちゃいけないというのは 千尋はもともと家出癖があったからだ。
だから父親が 千尋がいなくならないように 外出をさせないようにしてたようだ。
ずっと一緒にいたのに初めて聞いた 千尋の本音。
【こっちにいればいいじゃん ずっと…】
真唯は千尋に言った
【私も学校にいくのだるいから2人で家出しようか】
真唯のセリフから2人の人生の歯車が崩れ始めた……