屋上にて…
三村「ねぇ風間くーん。」
風間「君付けすんなアホ!なんだよっ?」
この男は三村剛。
四大派閥の頭の1人である。
チャラチャラした容姿とは裏腹に、ケンカの実力は風間ユウを追い詰めた程。
後ろで結んだ髪がトレードマーク
倉橋とは仲が良いが、派閥を固めるつもりはなく、倉橋もその気はない。
三村「僕自身は、うちの奴らをお前に預けたいって思ってんだけど…どう?」
風間「断る。」
三村「えーなんでーっ!?」
風間「俺は誰の下にもつく気がなけりゃ、上になる気もねぇっ!
そんなことより、
そろそろ跡継ぎを決めた方がいいんじゃねぇか…?俺らも、来年の春には卒業だろう?」
三村「僕と倉橋はもう決めたんよ。僕は二年の堂島に任せることにしたっ!倉橋は後藤って奴に決めたらしい…。」
風間「…そうか。…、赤村はまだチームを続けてるのか?」
三村「……信司の話は…すんなよな。僕アイツ嫌いだし、何よりアイツの下にいる黒道って奴がイヤだ…。」
風間「…そういやお前、一年の時中坊の黒道にケンカ売ってボコボコにされたんだろ?」
三村「負けたんじゃないっ!調子が悪かったんだよっ!」
風間「カッカッカ…。お前も昔は相当バカやってたからなっ!殺し屋とまで恐れられた三村剛が、今や…。」
三村「ん〜ひどーいよーか〜ざ〜ま〜く〜ん〜。」
風間「なんでこんな気持ちの悪い学生になったんだ…。」
三村「でもよぉ風間…。」
風間「…?」
三村「…僕らの代じゃ…
夢の白城統率は無理なのかよ…。」
風間「……。」
三村「…僕がお前に負けたとき、始めて素直に負けを認めることが出来たんだよ…。
だから…
僕はお前の下なら満足出来るんだ…。
多分倉橋もそう思ってるだろう…。
僕と倉橋組が合併しても、派がデカすぎて一本にまとめるのは無理だ…。
だから僕と倉橋はいままで合併はしなかった…。」
風間「…。」
三村「でも、
お前なら…
…お前なら僕らをまとめられるんだよっ!
お前なら僕らと倉橋組を一本に出来るんだよっ!そしたら敵なしだっ!
白城を…、
白城を一つにできんだよっ!」
続く