2月20日
移送バスのドアが開いた。
今俺は3人の警察官に挟まれて蒲田警察署の裏門に立っている。手錠をされたままバスに乗り込むとそこには既に大勢の罪を犯した男達が俺の方を見ていた。警察官が俺の書類をバスに乗ってる一番偉そうな職員に渡すと拘置所に向けて出発した。
バスのカーテンが開かれる。外を見ると久しぶりの街並み、すれ違う車がやたら大きく見える。一般道をしばらく走り鈴が森インターから首都高に乗りスピードを上げていく。
もう後戻り出来ない!もう昔の自分には戻れない気がする。 外の景色から職員へと視線を移した。
バスに乗る職員は3人とドライバー、皆体格がいいし目つきが鋭い!ああ〜、お先真っ暗。