俺は『翔』18歳。
もえ「ちょっとトイレ行ってくるね!」
彼女は幼なじみの『もえ』。
翔「おう。」
…ん?
あ!懐かしい〜…GAMEBOYかぁ〜しかもポケモンじゃん!
あの時のこと思い出すなぁ…
あれは確か…10年前…
〜10年前〜
翔「お前ポケモンなんかやってんの?」
もえ「うん!昨日買ったの!」
翔「俺にもやらせろよ。」
もえ「やだぁ!」
翔「あ…」
彼女は博士からもらったヒトカゲの名前を考えている所だった。
翔「ヒトカゲに名前つけるの?」
もえ「うん!」
翔「だっさ。普通ポケモンに名前なんかつけねぇよ。」
もえ「いいの!」
翔「何てつけんの?」
もえ「…ショウ。」
翔「え?なんでだよ!」
もえ「もえの初めてのお友達は翔だからだよ。」
翔「…」
もえ「翔は…私の彼氏だよ?」
翔「ば、馬鹿!!か、か、彼氏じゃねぇよ!」
もえ「彼氏なの!!」
翔「し、知るか!あ〜もういい!!好きにしろ!!」
あの時から俺達は10年間付き合っている…。
俺はあの日以来決めている…ずっともえを大事にするって…
〜現在〜
そういえばポケモン育てたのかなぁ〜
もえはすぐ飽きるから最後までやってないだろうけど…
ポチッ…
30分後…
翔「どうしてなんだよ!?」
もえ「え?何が?」
翔「ポケモン!!」
もえ「あ…見たの?」
俺が電源をいれた彼女のポケモンの世界には、
知らない男の名前が書かれたポケモンが五匹増え…
ヒトカゲ(俺)だけレベルが初期状態で…
何故だか俺だけ死んでいた。
翔「教えてくれよ!何で俺だけ死んだままセーブしたんだよ!」
もえ「…。」
翔「なんで他の男全部ギャラドスなんだよ!!」
もえ「…。」
翔「ちゃんと教えろよ!」
もえ「…実は…」
…
ヒトカゲはこの後
トレーナーに
「なきごえ」をかまして
なるべく攻撃力を下げたのであった…。
めでたし。
完