「浩輔、行こう。」
「行こう。」
「優美かわいいじゃん。」「照れんなよ。」
「照れてなんかないよ。早く行こうよ。」
「はい、はい。」
「優美、遊園地に行こう。」
「行く。」
「浩輔さぁ〜、観覧車に乗って優美に告ったよね。あの時の顔、緊張してたでしょ。(笑)」
「ぜんぜん、してないよ。」
「うっそだー。してたじゃん。」
「そんな事、言うとキスしちゃうぞ。いいのか?優美。」
「ダメに決まってるでしょ。」
「そんなに拒否らなくともいいじゃん。」
「拒否てないし。」
「拒否てるじゃん。」
「拒否てな…!ん」
「ちょ、ちゃっと何してるの!!?」
「何してるのってキスだよ。」
「するなら、するって言ってよ〜。」
「驚くほどじゃないだろ。」
「優美とっては驚くほどなんですー。」
「あーそっ。こりゃすいませんでした。」
「ねぇー、チェリー。」
「わん。」
「チェリーも優美の味方なのかよ。」
「わん、わん。」
「ほらねー。」
「よし、着いたぞ。」
「あれっ!?ここ遊園地じゃないの?」
「そう、遊園地じゃないからいいんじゃん。」
「優美、海好きって言ってたから。」
「優美、言ったけ??」
「言った、言った。」
「言ったかも。」
「ほらね。」
「ねぇ、優美がもし歩けるようになったら、鬼ごっこして。」
「おぉ、いいよ。」
「海斗くんとはやとくんも一緒にやっていい?」
「もちろんでしょ。」