ルームメイト☆☆☆終

tam  2006-07-07投稿
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『これでおあいこだね。』

苦笑いをしながらなつきが言った。ちかはただだまって何も答えなかった。

それからというものなつきは休みのたびに泊まりに来た。そしていつしか、奇妙な三人暮らしが始まった。

ある日たつやが新しい仕事を始めた。何やら営業の仕事らしいが、一か月間研修のため県外へ行く事になった。

ちかとなつきの二人暮らしの始まりだった。
毎晩女二人のぶっちゃけトークは会話が弾んだ。
たつやとなつきは別れたにもかかわらず体だけの関係が続いている事。
ちかがたつやを利用している事。
ちかはたつやの本心を知っていた。なつきから口止めをされていたが、たつやを問い質した。
「たつやさ、なつきとやったんでしょ?別にやるのは勝手だけどさ…もう付き合う気ないとか言ってたじゃん?やりたいからやるだけとか最低だよ。ちゃんとより戻したら?」
最初は否定していたたつやだったが、結局最後はちかに謝ってきた。
そんな謝られても…
それでもちか一筋だから、俺変わるから、もうなつきとはやらないよ。
なんて事言っていたけど、ちかは最初からたつやと付き合おうなんて気はない。
もうたつやの事はよくわかった。どこまでも単細胞。


その夜一晩中、ちかとなつきはたつやの話をした。
なつき自信も直接たつやと電話で話したようだが…
なつきは一晩中泣いた…



あれから1年が過ぎた。
たつやが研修から帰って来ると同時に、ちかは彼氏と念願の同棲生活へ。
なつきはなつきで、たつやがいない間に新しい彼氏を作り、とっとと家を出て行っていた。たつやは仕事を頑張っているだろう…


三人のルームメイトが過ごした短い夏の出来事。

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