リーマンは司法長官とFBI長官を、部屋に呼び入れると、静かに口を開いた。「スターストライプ計画発動だ。」
「いよいよですな。では大統領とCIAのコントロールを?」
「うむ、CIAには我々の筋書き通り、演じてもらう。まずCIAに、架空の大量破壊兵器所在情報を掴ませるのだ。
これを機に彼の国に侵攻する。」
「しかし、もし、真相が明らかになったら?
大量破壊兵器が実際ないのに、でっち上げで彼の国に侵攻した、と、アメリカが非難されませんか?」
「全てCIAによって、アメリカ政府もミスリードされた・・・と。
しかし米軍駐留は、すでにその時には既成事実だ。
独裁者を排除した解放軍として、駐留する。
もっとも、バイス政権とCIAのキースは、大量破壊兵器情報ミスリードの責任をとってもらうことになろうが。国内外の批判を全て背負ってな。」
「そしてその後は、アメリカ製イラク自治政府樹立というわけですな?
ジャップの様に」
「そうだ。
そしてバイスの石油利権による自作自演の戦争というのが、今回のストーリーの設定という訳だ。どうだ?面白いだろう?」