神谷は鈴木の所に行き、窓の外を見ている鈴木の胸蔵を掴み
窓から死角になる所へ彼を投げ飛ばした。
仰向けに倒れこむ鈴木に神谷は馬乗りになり
ジャケットの襟をグッと掴み鈴木の頭を持ち上げた。
神谷『てめぇが煙草なんか吸いやがるから山葉が…?』
奥歯からギリッと音がするくらい
キツイ顔で怒る神谷。
鈴木はジャケットを握る神谷の腕を握り返した
鈴木『てめぇだって煙草吸うだろうが…?』
神谷『…るせぇ。どーしてくれんだよ??…どぅサビ入れてくれんだよ?』
睨み合う二人。
相模『やめろ?今ここでもめあっても仕方ないだろ?』
神谷『ッチ…?』
神谷は掴んでいた鈴木ジャケットの襟を手放す。
神谷『いいか!?てめーのせぃで山葉は死んだんだ??狙撃手を殺したら次は貴様だ?』
彼の眼は赤かった。泣いているわけじゃない
彼は復讐に燃えているから眼が赤いのである。
鬼の眼をしている
鈴木はバカ野郎てめぇなんかに負けるかよ
と胸の中で言った。
鈴木『相手は狙撃手だ…それに』
鈴木はジャケットのポケットから見たこともない銃弾を取り出した。
鈴木『コレが打たれた弾だ』
廣島はその弾を見て驚いてた。