ある日ある時ある所
詳しくは覚えてないけれど……
そう、それは確か僕がまだ少年というに相応しい年齢をようやく迎えたばかりの夏の日だった…
僕はいつもの様に友達との遊ぶ約束をした公園にいた
僕はなんの気まぐれなのか、たまたま約束していた時間より早く着いていた
普段は約束した時間より早く来るなんてめったにないことである
むしろ時間より遅れて友達より遅れてくるタイプだ
まあ、これにはこれと言って深い理由はないのだが
理由をあげるとすれば親が「勉強しなさい」だの「宿題はもう終わったの?」だのと口うるさかったのが理由だ
が、しかしながら友達がいない公園というのは何とも虚しいもので
しかもその公園は住宅街の一角に設置されたこぢんまりしたもので僕以外の人は誰もいないという状況だった
「ひ〜ま〜だ〜…」
そんな事をつぶやきながら僕はベンチに腰掛け足をぷらぷらさせながら空を見上げていた
うっ…………
次の瞬間僕の視界は一変して雑木林を見る事になった
どうやら後ろに反りすぎてベンチからずり落ちたらしい……
………はぁ〜〜
ため息をつきながら僕は立ち上げろうとした
その時僕はちょっとした発見をした
後ろの雑木林にちょうど子供が一人通れるか通れ無いかぐらいの獣道があったのだ
「ありゃ?こんな獣道あったっけ?」
などといいながら僕は立ち上がり服を
ぱんっぱんっ
と払いながら小首をかしげた
公園にあった時計を見れば約束の時まであと少しばかり時間がある
僕はその獣道がどこまで続いているのか気になった
次に僕がその道を冒険してみようと思った事は言うまでもない
そう、最初はちょっとした暇つぶしのつもりだったのだ
しかし、その奥で待ち受けていたのはまあ……
なんとも以外なものだった………