マクシミリアンがガイラーと交戦している最中。
連邦公国軍統括指令本部では革命教団の送り込んだ大量のスティングアーを撃退する作戦を展開していた。
本部での作戦指揮はロイが臨時で行っていた。
オペレーターA「ポイントBC-29に新たなスティングアー、甲群を確認。数は120体程度!!」
オペレーターB「ポイントNW-35の甲群の殲滅を確認!!しかしポイントNJ-23で新たな甲群を発見。数は80体程度!!ミクシー第3,第4小隊と交戦開始!!」
ロイ「ポイントBC-29にパール第一中隊を向かわせろ!!他の部隊には今いるポジションをなんとしても突破されるなと伝えろ!!!」
ロイの声は若干、普段の冷静さを欠いていた。
ロイ「峰崎龍雅予備役兵に手配した救出部隊はまだ到着しないのか!?」
オペレーターC「現在、救出部隊はポイントDE-03にて発生した地滑りに巻き込まれ身動きが取れない模様!!B救援隊にも要請を出しましたが到着には30分程度要します!」
ロイ「くそ!!空を跳べる機体はないのか!?」
ロイは眉間に沢山のシワを寄せていた。
オペレーターC「現在、飛翔能力を有したストライカーは扱えるものがいない為、当基地保有の20機は凍結となっています」
ロイ「つまり…戦闘に参加している者の中に航空技術経験者はいないということか!?」
ロイは怒りを隠しきれず後ろにあった椅子を蹴り上げようとした瞬間、いつもの冷静さを取り戻し一呼吸置くと
ロイ(…まだ僕には切れるカードがある!!)
そして、ロイは険しい表情で近くにいた衛兵にこう告げた。
ロイ「椎名瑠美をここへ連れてこい!!」