予定通り…。
時間通り…。
この場所に着いた…。
君はまだのようだ…。
久しぶりにドキドキ
ワクワクしていた…。
君に会ったら、なんて
声をかけようか?
色々、考えていたが
会った瞬間に感じた
のでいいかな…。
めずらしく緊張していた。僕の目の前を何人か
通り過ぎたが
あまりよく覚えていない。
君は予定通りに来るのか?元気だろうか?
身体の調子は…とか…。
落ち着かない…。
僕は足でリズムを刻み
やっぱり落ち着かない…。長い事、待ったが…。
君は現れなかった…。
その夜、気になって…
眠れなかった…。
次の日も…その次の日も
僕は君を待った…。
そして、
君はやって来た!
大声で泣きながら…。
君を前にして何も声が
出なかった…。
ただ、ありがとう…。
ありがとう…。
パパだよ…僕がパパだよ!ママが頑張って
君を産んだんだ!
小さい身体に無限の可能性初めは色々考えた…。
手の指はあるか…足は…。なかったらどうしよう…。障害はないか…。
あったらどうしょう…。
将来、不登校になったら…いじめにあったら…。
グレたら…。
どうしよう…どうしよう………。
どうしよう…。
ばかりだった…。
でも産まれて君に会った
瞬間に…。
障害があろうが
なかろうが
不登校になろうが
なるまいが
すべてを受け止めてやる!パパが受け止めてやる!
さあ!来い!
どんな事があろうとも!
悲しみの淵に
君がいるならば
引き上げてみせる!
横道にそれても
軌道修整してみせる!
君に会ってパパは
強くなった!
待ち合わせ
病院にて…。