私ね･･･今すごく嬉しい気持ちでいっぱいなんだ･･･。
今まで、自分の話しをしようとしなかた秀が･･･、今･･･心に抱えている苦しみを･･･その深刻な話しを･･･
『してもいいと想える存在』だと･･･想ってくれていること･･･。
それだけで本当に嬉しくて･･･幸せだと想える･･･。
そして秀は･･･本題を話し始めた･･･
『俺さぁ･･･俺・・・』
『えっっ･･･！？嘘でしょう･･･！？』
秀の言ったことばに、驚きを隠せなかった･･･
『本当だよ･･･。こんな事、嘘ついてもしょうがないじゃん･･･』
『・・・』
頭が真っ白になって･･･秀の話しは･･･さっきまでの告白を忘れるくらい衝撃的だった･･･。
私は･･･秀の心の傷を初めて知った･･･。
知らなかったとは言え･･･ずっと秀の傷を･･･みんなで叩いてたんだね･･･。
私が言ったあのことばで、秀の心は傷ついてたんだね･･･。
ごめんね･･･秀。
『辛かったでしょ･･･？』
『もう昔の話しだよ･･･。乗り越えたから全然大丈夫･･･』
そう言った秀の横顔が･･･辛いことをこらえているように見えた･･･。
『ほんとに･･･？本当にもう乗り越えたの･･･？もう辛くないの･･･？今は大丈夫なの･･･？』
私が真剣に秀の目を見つめて聴くと･･･
秀は目をそらして『･･･うん』と言った･･･。
でも･･･私にはそうは見えないよ･･･
平然とした顔で話してるけど･･･
秀は･･･まだ心に傷を抱えてる･･･。
本当は全然平気じゃないのに･･･強がってみせてる･･･。
ここまで信頼して話してくれたのに･･･本当の気持ちは隠すんだね･･･。
ねぇ秀･･･そんなに強がらないでよ･･･
私の前では･･･無理しないでほしいのに･･･
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