スラム part32

やいち  2009-02-27投稿
閲覧数[528] 良い投票[0] 悪い投票[0]

帰り道、市瀬の言っていたことを思い出していた。

そういえば、市瀬のほうが正しいな。
たしかに俺は新人大会に出ていない。

出たのは夏の総体だけだ。
あいつ、よく知ってるな。
そう思いながら修二は歩いていた。

まだ3時過ぎか。

市瀬は俺に勝ち上がって来いと言った。

俺だって勝ち上がるつもりだ。

あいつに中学の借りを返さなきゃいけない。
まだ俺は弱点は治ったかどうかわからないし、市瀬は俺と違ってトップ校の練習を1年続けている。
この差は埋めれるかなんかわからない。

どうなるか最後までわからないから柔道は面白いんだ。

そう思いながら修二は携帯をだし電話をかけた。

「はい、もしもし。大会終わったのか〜?」

のんきな悠の声が聞こえる。
「あぁ。練習終わったのか?」

「ううん、今休憩。今日は5時までやるんだって。」
「そっか。俺、今からそっち行くわ。」

「どうしたんだよ。急に。」
「今日は柔道がすげぇやりてぇんだ。」

「まぁいいや。早く来いよ。練習始まるからまたあとで〜。」

「おぅ。」

そう言って。電話を切り、道場のある学校に向かって歩き出した。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 やいち 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ