亜樹は、一也との付き合いがいつまで続くか、考えるコトが多くなった、、
ある日曜日に、実家の母から、電話がかかって来た
｢お父さんが、大変なんだけど。｣
実家の父は、入退院の繰り返しの状態だった
｢抗がん剤の副作用で、、、今すぐ亜樹一人で病院に来れる？｣
｢ちょっと待って私だけで？花南は連れて行けないの？｣
花南は亜樹の娘で、かなりのおじいちゃんっ子なんで毎週病院にお見舞い行ってる
｢抗がん剤の副作用が出て脳障害に、、｣
電話の向こうの母が泣いている、、
亜樹は、急いで父の病院に行った、、
途中、一也に泣きながら電話して、、
病院に着いて、亜樹は父の姿を見て目を疑った。昨日会った父と別人だった、、どうして？
病院側の話しでは、今朝の時点で、自分の名前以外分からなくなって寝たきりになってしまったみたいだった、、
亜樹が、泣き崩れてると父が亜樹の名前を呼んだ
｢お父さん、私が誰か分かる？｣
｢分かるよ、亜樹ちゃん｣
父は、母の事さえ分からなくなった状態で、唯一亜樹の事だけ覚えてた、、亜樹は、いつも父に迷惑と心配のかけっぱなしだったから、、
母が24時間父に着いてないと行けない状態になったので、一旦亜樹は実家に行って母の荷物を取りに行くことにした
病院の駐車場の亜樹の車の横に、一也の車が、、
｢一也、どうして？｣
｢いきなり電話して来て、泣いている亜樹が心配だったから様子見に来た。俺は立場上、まだ亜樹の親に会えないし面識ないから病室行けないけど、亜樹の車の横にいたら、会えると思って待ってた。お父さんはどうだった？｣
亜樹は、一也の優しさと来てくれて嬉しいのと、父のことで、一気に糸が切れた様に一也の胸で、子供が泣くように泣いた、、
一也が亜樹の頭を子供をあやすように、亜樹を抱きしめた
｢こんな時だから言うけど今は、俺と会うのお休みにしようか？｣
｢うん、わかった｣
いつもの亜樹なら、絶対に拒否するはずだけど、流石に今の状態だと、一也に言われる前に亜樹から言ってたかも知れない
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