次の日も、また次の日も…多摩さんは ほぼ毎日やって来た。一緒にいることが当たり前になっていた。
同じ職場だから休みの日も、朝から翌朝までダラダラ過ごすことも少なくなかった。
半年近くたっただろうか?私の気持ちは、おさえられなくなっていた。
その夜、眠りにつこうとする多摩さんにキスをし2人はようやく結ばれた。
相変わらず、彼女の存在は気にならなかった。休みも含め週5・6日は一緒にいるのに連絡を取ってるようではなかった。
だから、私は勝手に彼女気分だった。あの日までは…。
休みの日、一緒いると珍しく多摩さんのメールがなった。でも、多摩さんは見ようとしなかった。
その夜、多摩さんがお風呂に入った事を確認し携帯を見てしまった。
そこには、彼女とのやり取りのメールが何通もあった 。『今度、火曜日仕事終わったらいくね。誕生日プレゼントは何がいい?』
彼女は、週1回のペースで彼の家にお泊まりしていたのである。
親と同居の多摩さん。五年以上付き合っている彼女は親公認といったところだろう。
こうして、私は彼女の存在をまじまじと思い知ったのだ。
それから、私は多摩さんの携帯を隠れて確認するようになっていた。