凜「私、由奈さんの気持ち、よく分かるよ!」
由奈「だったら、悠と会う必要なんてないですよね?」
凜「それは違うと思うよ!嫌ってるのは分かるけど、悠って人の事も考えてあげないといけないと思うよ。きっと伝えたい事があるんだと思うよ。」
由奈「伝えたいなら何で本人が来ないんですか?」
凜「本人が行ったら、由奈さんが逃げると思ったからじゃないの?」
由奈「本人が来てほしかった。本当は会いたいのかもしれない。でも、会っても意味はないと思う。」
凜「意味なくないよ。本人が今の気持ちを自分の言葉で話さないと、伝えたい事も伝わらないと思う。」
由奈「一度会ってみます」
凜「うん!」
由奈「名前は何て言うんですか?」
凜「凜だよ!呼び捨てでいいよ。それから、タメにしない?」
由奈「うん。凜ね!」
純「凜さん、ありがとうございます。」
凜「純もタメね。名前も呼び捨てで。」
純「うん。」
由奈は二人の姿を見て、先に帰った。
凜「果穂の事は心配しないでね。必ず戻ってくるから!」
純「うん。」
凜「私、話さないといけない人がいるから!じゃあね。」
そう言うと、窓を閉めて、部屋を出た。凜の話さないといけない人とは……
つづく