育児は思っていた通り大
変だった。
私に子供を育てるのは無
理だと何度も思い知らさ
れた。
しかし、ある程度大きく
なったら、以外にも可愛
くて、こんなのが2人い
たら幸せなんだろうなぁ
と思えた。
早く2人目が欲しいと願
った。
1人目の出産から2年半
が経ち、妊娠をした。
しかし、8週間後に流産
をした。
占い師は、
「あなた子運が薄いの。
たくさん子供を産める人
じゃないのよ。
1人産んだらその子が自
立出来るまで、流産か中
絶を繰り返す人なの。」
占いはこんなにも当たる
ものだった。
私は占い師に、
「実は、2ヶ月前に流産
しました。」と言った。
占い師は、
「あなたに子供を育てる
力がないから神様がそう
させるのよ。
あなたは30歳から離婚す
る運勢に入るから、35歳
まで絶対に妊娠はしたら
ダメ。
無駄に手術するだけにな
るから。
あなたは子供に好かれな
いから、子育てで苦労を
するの。
何人も産むんじゃなく、
今いる子供を大切にして
育ててあげて。」
と言った。
私にはその意味がとても
よく理解できた。
私は2人兄弟の第2子で
4歳上に兄がいる。
母が私を産んだことが、
うちの家族にとっての失
敗だと子供の頃から思っ
ていた。
私さえ産まなければもっ
と楽で裕福だったのだ。
その思いを、母に変わっ
て私が言われたような気
がした。
子供は1人じゃ可哀想だ
とか、年が離れると1人
っ子みたいになるとか言
うけれど、それは子供を
育てる力がある人に限っ
ての事だと思う。
私みたいに育児能力がな
い人は、ゆっくりいけば
いいのだと気付き、報わ
れた気がした。
今いる子供が自立した時
もう1人産めば、2人目
はまた当分私の側にいて
くれる。
流産は想像していたより
遥かにショックで、あん
な思いはもう2度と味わ
いたくないと思った。
占いが当たっていてもい
なくても、
私は1人ずつ
育てていこうと思う。
私にも、子供にとっても
その方が健全だ。