列車の中
「ねぇ、ねぇ、メアちゃん。列車停まっちゃったね」
ニアロ一行が乗っていた列車は第十五区間で停まっていた。この列車はその他の区間でも停まるが、それにしてもこの区間は長すぎる。
飽きてきたニアロは足をばたつかせ正面に座っているフォルドの足を攻撃。受けているフォルドはメアニスの時とは違い耐えるのみであった。
その様子を見て彼女の隣に座っているメアニスは立ち上がる準備をしながら尋ねる。
「聞いてきましょうか?」
「うん、お願い」
笑顔で返す。
彼はすぐに立ち上がり車掌室へ向かった。
しかし、ニアロの攻撃はやまず、段々力が篭り始めたため音が大きく鳴り出している。それでもフォルドはただ受ける。
「ねぇ?フォルちゃん?」
「ん?」
「なんで反撃しないの?」
何気ない会話であるが違う席で音を聞いていた仲間たちもその事を疑問に思っていた。確かに彼女は特別な立場にあるのだが、今回は音が痛々しすぎる。
彼女だけでなく仲間たちが彼の言葉を待ち、その事に気付いていたため、短い言葉で逃げることをやめ、少し長めに答えることにした。
しかし、ニアロの攻撃はやまず、段々力が篭り始めたため音が大きく鳴り出している。それでもフォルドはただ受ける。
「ねぇ?フォルちゃん?」
「ん?」
「なんで反撃しないの?」
何気ない会話であるが違う席で音を聞いていた仲間たちもその事を疑問に思っていた。確かに彼女は特別な立場にあるのだが、今回は音が痛々しすぎる。
彼女だけでなく仲間たちが彼の言葉を待ち、その事に気付いていたため、短い言葉で逃げることをやめ、少し長めに答えることにした。
「俺はお前の親父からお前を守れと依頼を受けた。もし俺が反撃したら俺は自分を壊さないとならない。それは御免だ」
普段ならばニアロが返答する前にメアニスが銃を向けるが、今回はいないため会話は途切れない。
「でも、フォルちゃんってお父さんの部下だったんでしょ?何で依頼なんて受けたの?」
「俺は部下じゃない」
淡々としていたが、周りにいた仲間たちすらその発言に驚き、つい身を乗り出すものもいた。
「あの人は報酬を渡さずにいた。だから俺はあそこにいた。ただそれだけだ」