そろそろ、良いよね?
君に、会いに行っても。
約束、条件は果たしたよ。
「ありがとう……君のおかげで、僕は夢を叶えられたよ」
今度は、直接伝えたいな。
そう思いつつ、僕はポスターの中の彼女へ、語りかけた。
ざわめきが聞こえる。私を待つ、ファン達のざわめきが。
「リィ、早く! ファンは待ちくたびれてるわよ!」
マネージャーが、楽屋の扉ごしに叫んでくる。
「すぐ、行きます!」
そう叫び返し、私は手に持っていた広告紙を机へ置いた。
最年少日本人天才マジシャン、来韓!