俺はもうYUKIの顔を見る事はなかった。
その時YUKIのケータイが鳴り出した。
俺は直ぐに手を伸ばした。
俺「着いたかッ！？」
相手「おうッ!着いたよ!!」
俺「今から行くから待っとけや！」
直ぐに奴が待つ場所に向かった俺は今にも理性を失いそうになるのを必死に堪えていた。
YUKIの浮気相手が待つ場所に行くと１人立ってる奴が居る。
そいつを見た瞬間俺は言葉が出なかった。
こいつがさっきまで俺にあんな口調で怒鳴ってたのか？？
思わず疑ってしまった。
そいつは俺と目を合わそうとしない、ましてや敬語を使っている。
タメ年なのは確かだ、さっき電話で話した時の威勢が微塵も感じられない。
俺「お前YUKIに彼氏が居るの知ってた！？」
相手「知りませんでした」
会った瞬間殴り掛かろうと考えていた俺だかそんな気持ちがいつの間にか消えていた。
俺「さっきまでの口調と違うな！？」
相手「YUKIが変な奴に絡まれてると思いました。」
冷静に考えてみると、こいつからしたら俺が浮気相手なのか…。
俺「お前にキレるのは筋違いだな。」
こいつもYUKIを守ろうと必死だったんだな。
俺「お前もYUKIと話しがあるだろ？話して来いよ。」
相手「良いんですか？」
俺「お前も今の状況の意味が分からないだろうし。」
俺は遠くからYUKIと奴が話しているのを見ていた。
続く…。
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