あしたなんていらないから
今日。
いま。
この一時を
君と共にしたい。
…―穏やかな朝だ。
僕はいつものように下駄箱から真っ直ぐ前にある階段を駆け上がる。
『今日も遅刻かな。』
きっと今日で記念すべき100回目の遅刻。
『これは間に合っちゃダメだよなぁ。』
よくわからない理由をつけて、僕はこっそりと屋上に忍び込んだ。
『ん―っ…やっぱ屋上ってきもちーわ。』
朝の予鈴がひびきわたる。
僕は、よいしょと屋上の隅で横になった。