未完のままで

ケット・シー  2009-03-05投稿
閲覧数[339] 良い投票[0] 悪い投票[0]

あの子を好きになったのは中学の時だった・・・

あの時、想いを告げなかったのは何故だろう?

答えならわかっている。

何かを得るためには何かを犠牲にする覚悟が必要なんだ・・・

足りなかったのは覚悟だった・・・

中学を卒業し、高校へ行っても地元であの子を見かける度、私の中で何かが込み上げてくる・・・
あの子が声をかけてくると時間感覚が麻痺し、後になって会話できていなかった事に気付く・・・
そして、その度後悔している・・・

あの子は私の気持ちを知らない・・・

決着を着けきれず私は二十歳を越えた今も昇華しきれぬ想いを胸に抱いて生きている・・・

しかし、最近になって思う事がある・・・

想いを告げぬ結末というのも良いのではないかと・・・
私は愛を求めているのではない、切なくとも 苦しくとも ただ少年の様な恋をしていたいのだと・・・



そして、あの子を見つける
私はあの子の気持ちを知らない・・・ 
あの子は私の気持ちを知らない・・・

「・・・やぁ、久しぶり」          END

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ケット・シー 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ