クローバー?の奇跡【約束のゆびきり】

Aries  2009-03-05投稿
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私は・・・
自分でも驚くような事を言ってしまった・・・


『ねぇ秀・・・一つだけ約束してくれる・・・?』

『約束・・・!?何の・・・?』

『いいから・・・絶対約束して・・・!』

『絶対って・・・』

『だめ・・・?』

『いいよ・・・何・・・!?』

『私ね・・・手相からすると、結婚は難しそうなんだって・・・。だから・・・今の気持ちのまま秀が一生結婚しないって言うなら・・・私がもしこのまま、35歳までに結婚出来なかったら・・・そしたら・・・私と結婚して!!』


『えっ・・・。何それ・・・そんな事約束しちゃって良いの・・・?』

『うん・・・』


秀の為に・・・私がずっとそばにいてあげたいと想いながらも・・・
本当は・・・私がずっと秀のそばにいて幸せを感じていたいの・・・

だけど、秀は戸惑っていた・・・。

確かに・・・そんな約束、したって意味が無い事くらいわかってた・・・。

きっと秀はすぐに忘れちゃうよね・・・

きっと・・・この約束が果たされることは無い・・・。

わかってるよ・・・でも、それでもいいから、秀との繋がりがほしかった・・・

これから・・・秀のいない世界で生きていくには・・・どうしても秀との約束がほしかったの・・・。

『だって・・・14年後って言ったら、俺かなりオジさんだよ・・・。それでもいいの・・・?』

『うん・・・いいよ・・・。だから・・・約束して・・・』

そう言って私は、右手の小指を差し出した・・・

『・・・わかった・・・』

秀は・・・そっと私の指に小指を絡めてくれた・・・

〜ゆびきり〜


『・・・約束ね・・・』


『・・・うん・・・』

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