君に出会った時のこと、今でもはっきり覚えているよ。
今、君はどうしているだろうか?
幸せに暮らしているかな?
ガサガサガサッ
「(たぬきか・・・?)」
私はこの頃ここ、田舎の山のふもとの茂みの中にいた。道が整備されてないので人はめったに寄り付かない。
ガサッ しかし茂みをかきわけて現れたのは小学生くらいの男の子だった。
「(・・・子供が遊びにきたのか?)」
その子はしばらく私を見つめて満面の笑顔で
「こんにちは!!」
とあいさつした。
私は周りを見たが私とその子以外誰もいない。
「私!?」
男の子は不思議そうにうなずいた。
・・・おかしい。 なんで、なんで見えるんだ?
私は確かに去年ここで死んだのに…。