私は呆然とそこに立っていた。
「あの、お姉ちゃん大丈夫?」
私は我に返った。
「き、君、私が見えるの!?」すかさず質問する。
またその子は不思議そうにうなずいた。
「・・・あ、でもお姉ちゃんなんか透けてる。幽霊なの!?」
「まぁ一応・・・。」
「なんで死んじゃったの?」
・・・これだから子供は。
「まったく、あんまりそうゆう事ズケズケ聞いちゃだめなんだよ。えっと、・・・名前は?」
「祐希だよ。幽霊の姉ちゃん。」
「早紀!!」
「はい。早紀姉。」
なんなんだこの子。幽霊って聞いても逃げないし、変な子・・・・・・・ん?
なんだこの子。さっきからの変わった発言で気づかなかったけど、ひどい傷だ。
それにこれは遊んでてついたものじゃない。なにか強く殴られたような傷が体のあちこちにある・・・。
「その怪我は?」
「・・・。友達とケンカした。」
「ふうん。」
嘘だ。子供同士のケンカでこんな傷できる訳がない。でも、嘘をつくとゆうことは知られたくないんだろう。
「もう暗くなるし帰りな。傷も手当てしたほうがいい。」
「早紀姉は?」
「私はずっとここにいるよ。」
「ふうん。じゃ、また明日来るね!!ばいばい。」
君は笑顔で走り去っていった。
今思うと、この時ちゃんと聞いていれば良かったね。