「ギャラクシーラリー?」
一同の視線がパソコンのモニタに集中する。
ヒカルはため息をついて言った。「お前なぁ、現状分かってんのか?家にはそんなスーパーカーないだろ。仕事用のミニバンならあるけど」
「あの車は俺のおかげでかえたんだぞ」英彦は鼻を鳴らして言った。もうヒカルも英彦も落ち着いているようだ。
ヒトミと明菜の美人親子は、三人の巨漢を順番に見る。
明菜はシンジが何を言うのかドキドキした。最近このおじさんを見るとなぜかいつもドキドキする。 明るい英彦がボケてしっかり者のヒカルがつっこむ。それに時々ちゃちゃを入れるシンジ。この底抜けに明るい三人のおじさん達が大好きだった。
特に無口で優しい年の近いシンジはおじさんというよりお兄ちゃんと言った感じで何かと頼りにしていた。
だからシンジの言うことは無謀な事ではないと直感した。車のことなんか良くわかんないけど。