私たちの学校がたまたま6年一貫教育でたまたま私たちが6年間クラス替えのないクラスに居たからかもしれない。
  この6年間でしてきた様々なことは、今や私たちに無くてはならないものとなっていた。
  …自分でも気付かないうちに。
  そしてその事に気づいた時には、例によってやはりもう全てが終わっているのだ。
  どんなに足掻いても戻ることの出来ない過去。
  もう繰り返すことのない毎日。
  気づいてしまうと、心は虚無感に支配され、新しい日々への一歩を踏み出せなくなる。
  ならば思い出してみよう。
あの、輝いていた日々を…