『』
慎「可唯〜。」
可唯「あ？何？」
慎「お前、昨日また暴力事件起こしたって聞いたけど？」
可唯「あぁ。」
ホント、噂って広まるのがはやい。
慎「また女関係？」
可唯「相手の奴らがつっかってくるからだよ。よえぇくせに。」
慎「でも、１人骨折しちゃったんだって？足。」
可唯「ちょっとミスった。親父が金でもみ消してくれたけど。」
慎「はぁ・・・・。親父さんも大変だな。」
親父なんか知らない。
親父って呼べるほどいい奴じゃない。
何かといえば金でもみ消して・・・・。
家にはいないし・・・。
お袋が死んでからだ。家の中がぐちゃぐちゃになったのは。
あの家はお袋中心で回ってたから。
慎「そだ、合コン誘おうと思ってたんだ！！今日なんだけど。」
可唯「は？」
いきなりすぎだろ？！
慎「だって可唯がいなきゃ始まんないしさー。」
可唯「だってかわいい子いないし。」
慎「や、それが今回は多いんだって！！ほら写真！！」
慎は一枚の写真を手渡してきた。
可唯「・・・・・。」
慎「特に、一番みぎの子かわいいべ！！！」
可唯「まぁ・・・・。」
まぁ・・・タイプ・・・・。
慎「な？いいだろ！！！」
可唯「はぁ・・。いいよ。行っても。」
俺は仕方なく承諾した。
まぁ、あの子が気になるからでもあるんだけど・・・。
慎「よっしゃ！！じゃあ放課後な！！」
そう言って慎は自分の席に戻った。
まさか・・・・ここから・・・
人生の歯車が狂いだすなんて今の俺には
知る由もなかった・・・・・。
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