亜樹の寝たきり状態の入院生活が始まった、、、
とにかく動けないのでトイレにも行けなくて、ベッドの上だった。病人だから仕方ないけど、亜樹自身は普通なのにって思っていた、、
おまけに集中治療室だから、面会も1日3回の1時間って決まっているから、一也に会えるのは1時間だった、、
それでも亜樹には唯一の楽しみで一也との時間は貴重だった。一也が、帰りに自分の首にしてきたストールを亜樹に渡した
「誰かさんは、寂しがり屋だから身代わりに置いて帰るから」
と言って帰った、、
一也愛用のブルガリの香りが、すごく久しぶりに感じた。
亜樹は毎日、主治医にいつになったら、点滴外れるのか、トイレに行きたい、一般病棟に移りたいと駄々っ子の様に言って困らせた。
ある日、主治医がトイレだけ歩いていいと許可が出たので、歩いてみたら、亜樹はトイレの前で胸は苦しくなるし、貧血を起こして倒れてしまった、、
それから亜樹は貧血のせいで、歩く事少しトラウマになってしまったのと、この時に初めて病人なんだと言う事を実感した