美菜子さん…。
息子の敦史が亡くなって
三年…あなたも…とても、いい辛いけど…敦史の事は忘れて違う人生を歩んでは…。
敦史は三年前、大雨の中、高速道路で事故を起こし、即死…。
帰らぬ人となった…。
私は彼の帰りを待っていた誕生日を二人で祝う予定だった…でも…悲しい知らせが…。
美菜子…後、少しだから…待っててくれ!
必ず行くから!
降り頻る雨の中を
車で走り抜ける…。
あっ!
スリップ…ハンドルがきかない!!
壁に当たる!
あっっっっ!!!!
美菜子…。
敦史…私…気持ちの整理がなかなか出来なくて…。
あなたの三回忌までは誰とも付き合わない…そう、決めていた…でも私は今年で30歳に…人並みの幸せを掴む為、今日を記に忘れるわ…天国で見守っていてね…あなたの分も幸せになるから…敦史…。
大雨…。
車のワイパーがぶっ飛ぶ
ぐらいの勢い…。
カーステからはパンク…。好きな曲鳴らしてる…。
豪雨…。
彼は永遠に繰り返す…。
辿り着かない旅を…。