辿り着いたら…。(後)

キユデヒ  2009-03-09投稿
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美菜子さん…。
息子の敦史が亡くなって
三年…あなたも…とても、いい辛いけど…敦史の事は忘れて違う人生を歩んでは…。






敦史は三年前、大雨の中、高速道路で事故を起こし、即死…。
帰らぬ人となった…。
私は彼の帰りを待っていた誕生日を二人で祝う予定だった…でも…悲しい知らせが…。





美菜子…後、少しだから…待っててくれ!
必ず行くから!
降り頻る雨の中を
車で走り抜ける…。




あっ!
スリップ…ハンドルがきかない!!




壁に当たる!





あっっっっ!!!!





美菜子…。










敦史…私…気持ちの整理がなかなか出来なくて…。



あなたの三回忌までは誰とも付き合わない…そう、決めていた…でも私は今年で30歳に…人並みの幸せを掴む為、今日を記に忘れるわ…天国で見守っていてね…あなたの分も幸せになるから…敦史…。






大雨…。



車のワイパーがぶっ飛ぶ
ぐらいの勢い…。






カーステからはパンク…。好きな曲鳴らしてる…。





豪雨…。








彼は永遠に繰り返す…。






辿り着かない旅を…。



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