すべてが運命なら

春樹  2009-03-10投稿
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始めてのデートの日私は彼の家にいく事になった。

彼の家は、私の家から自転車で15分位かかる。

私は無口な彼と何を話せばいいのか?

何して遊んだらいいのか?

直接逢うとなると電話とは違うと思い私は、とにかく緊張していた。

そんな事考えてる間も、自転車はどんどん進み気づけばもう彼の家が見え始めた。

その時彼から私の携帯に、着信がきた。

私は急いで携帯電話をポケットから取り出し、通話ボタンを押した。

「どうしたの?」

ドタキャンされる?私はそんな事を考えていた。

「今、どこ?」

質問返しだ。

「もうすぐ、着くよ」

私が答えた。

「わかった」

彼はそれだけ言って電話をきった。

彼も緊張してるのなか?

私はそう思ったら、今度はなんだかワクワクし始めた。

そして私はワクワクした気持ちのまま彼の家のインターフォンを押した。

まるで待っていたかの様に玄関のドアがすぐ開いた。

私の目に、彼の姿が映った。

そのまま彼の部屋に上がった。

何をしようかと考える間もなく、部屋のテレビが目に入り【フランダースの犬】が放送されていた。

そこから、2時間近く私はずっとテレビにくぎづけになった。

そんな私に彼も、得に何か言うわけでもなく、【フランダースの犬】は終を迎えた。

なんだか、満足した私はそのまま帰る事にした。

彼は少し残念そうな表情をしていた。

どうせまた逢えるし、私は穏やかな気持ちのまま帰った。

なんだか、不思議な一日だった。

家に着いてから、彼の家に行かなかったら【フランダースの犬】見れなかったかもと思っていた。

今さらながら、あんなデートでよかったのかな?と少し反省もしていた。

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