サクラ咲ク。青ノート、春の音。

速水さん  2009-03-10投稿
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?〜キミと出会えたこと〜その1
―“恋愛は顔じゃない”。。。確かにそうやと思う。けど、あの時。そんなんどうでもよくなった。あの人をみた瞬間に。嘘みたいに一瞬で。

4月1日。早川咲。18歳。関西の有名私立大学文学部に入学。特に頭がよかった訳じゃない。悪くもなかったけど。真面目、人より少し。要領、まぁまぁ良い。それだけ。強いていうなら、うつつを抜かして勉強が手に付かなくなるほどの恋愛を経験せえへんかったんが、この大学に合格した理由かも。幸か不幸か。。。

晴れて本日をもって大学生となった一行は、入学式を終えて、何ちゃら記念館(この記念館を作る費用を寄付した外国人の名前らしい)というでっかいホールから、各学部の教室へ移動しなければならなかった。右も左も人人人!!やっぱ大学ってデカっ!友達が何人か同じ大学に来てるはずだけど、そう簡単にはみつからへんかぁ。「サキ―!」
声がして振り向くと、高校で同じクラスだった五十嵐華ちゃんが手をふって走ってくるところだった。
「華ちゃん!」
華ちゃんとはクラスが一緒やっただけで、そんなに仲良しってほどでもなかったけど、こういう時に知り合いがいるって何かむっちゃ心強い!!何せこの大学は付属の高校が何校かあるみたいで、“内部生”は内部生同士、わいわい楽しそうにやってたから。やっぱ一人は寂しいもん。
「会えてよかったぁ。咲も来てるかな〜って探しとってん。」
「うちもよかったー。人多過ぎやもんなー。」
「ヒール、久し振りにはいたらしんどいわー。」
「うちもー。」
あ〜。何か緊張がとけてほっとしてきた〜。ビバ友達!
「咲も文学部やから一緒よなー。智念館201やって。どの建物やろー。」
「何となくあっちちゃう?みんなあっちの方行くし。」
「そやな。ついていこ。」
建物が近付いてくるにつれ、サークルの勧誘が激しくなる。ヨット興味ないですか??写真興味ないですか?日焼けした集団や、何かオタクっぽい集団、勧誘目的っていうより雑談しまくってるサークル。十人十色でおもしろい。髪を明るくそめ、スカート丈が短めの派手な女の子ばかりをねらって勧誘をしてる男子学生。わけのわからない宗教団体のビラを配る坊主の学生。大学という自由な風。春のにおい。これからの未来を象徴するかのような暖かい日差し。学生の声。すべてがキラキラ輝いてみえた。



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