想空 (3)

奈緒  2009-03-10投稿
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*気持ち*

「おはー☆」

教室のドアを開けると、大和が大声で挨拶をする。

「おはよー大和!」

「友〜!中学ん時と変わんないね(笑)」

「大和もね(笑)」

少し喋ってから、美耶たちの方へ行った。

「あっ友〜!」

「愛菜!久しぶりぃ〜」

「あれっ?美耶は?」

「あぁ、弘樹んとこ行ったよ?」

「‥友、まだ好き?」


愛菜は、あたしの気持ちを知ってくれてた。

ずっとずっと、弘樹を好きでいるあたしを‥


「‥うん、まぁね」

笑うだけしか出来ない、弱いあたしを愛菜はちゃんと、分かってる。

「‥無理すんなっ!」

美耶と弘樹を見るたび、泣きそうになるあたしを見てたんだよね。


2人が仲良くしてるとこなんて、見たくないんだよ。

だけどね、弘樹が幸せならそれでいいの。

だから‥悲しい顔をしてほしくないんだよ‥

「大丈夫、だよ!」

精一杯笑う。

それしかあたしには出来ないよ‥



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