*気持ち*
「おはー☆」
教室のドアを開けると、大和が大声で挨拶をする。
「おはよー大和!」
「友〜!中学ん時と変わんないね(笑)」
「大和もね(笑)」
少し喋ってから、美耶たちの方へ行った。
「あっ友〜!」
「愛菜!久しぶりぃ〜」
「あれっ?美耶は?」
「あぁ、弘樹んとこ行ったよ?」
「‥友、まだ好き?」
愛菜は、あたしの気持ちを知ってくれてた。
ずっとずっと、弘樹を好きでいるあたしを‥
「‥うん、まぁね」
笑うだけしか出来ない、弱いあたしを愛菜はちゃんと、分かってる。
「‥無理すんなっ!」
美耶と弘樹を見るたび、泣きそうになるあたしを見てたんだよね。
2人が仲良くしてるとこなんて、見たくないんだよ。
だけどね、弘樹が幸せならそれでいいの。
だから‥悲しい顔をしてほしくないんだよ‥
「大丈夫、だよ!」
精一杯笑う。
それしかあたしには出来ないよ‥