すべてが運命なら

春樹  2009-03-11投稿
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それから、私は毎晩彼と電話をした。

「今日は、何してたの?」

「なんで、あゆと付き合ったの」

「今、星みてる?」

私はとにかく思い付く全ての気持ちを言葉にしてた。

彼の答えはいつも素っ気なかったが、それも私にとっては、心地良かった。

そのうち春休みも終わり、バイトと学校が始まった。

彼は高校を受験しなかった。

だから、夜は暇だった。

私は夜の9時頃まで学校だったが、学校の帰りに彼に逢いに行ったりしていた。

ある日学校の帰り道その日は逢いに行かず彼に電話をかけた。

「今帰り道だよ」

私は自転車をこぎながら、笑みを浮かべていた。

「明日遊ぼうよ」

彼が誘ってきた。

「うん、じゃぁまた後で電話するね」

私は元気よく答えた。

私は家に着き、ご飯を食べてお風呂に入り寝る準備万端で、彼に電話をした。

「なに?」

電話に出た彼のテンションも、声のトーンも何となくいつもと違うと感じた。

「あゆの事好きじゃなくなったの?」

不安になって思わず聞いてしまった。

「わかんない」

彼の答え。

「は?わかんないとか無しで、イエスかノーで答えてよあゆの事好きじゃないの?」

いつもなら、同じ質問はしない私はムキになっていた。

「うん」

彼が少し間を空けて答えた。

「は?じゃぁ今まで好きでもないのに同情で付き合ってたの?」

私は少し感情的に彼を問いただした。

「うん」

もう彼は電話越しでも伝わってくるくらい面倒臭そうだった。

「わかった、じゃぁね」

私は納得するしかなかった。



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