夜空の不安に

コモ  2009-03-11投稿
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夜の空


‥‥夜空は暗い

星がなければ
光をも許さない


だけど、
雲の奥にあっても
ぼんやりとわかる
淡い光




あの月は
夜明けとともに
さってゆく

それでも
必ずまた
夜の闇を照らしてくれる
その光は
酷く頼り無い

でも一点だけで
光り輝いている


‥‥‥あの‥‥………
月になりたい


孤独に魅入られた
あの独りぼっちに

皆が心奪われるのだから

そして
ずっと遠く
手が届くかとも思える

けして届かない
そんな場所に居て



‥‥……いつもアナタを
見守って、居いられる

なぜ
そんな存在がいるか

それは
誰しも独りでは生きられない

誰かを求め

それでも
孤独に好かれているのなら

夜空を見上げれば

月があるように


私を欲した者を
優しく柔らかな光で

包み込み


孤独を感じつつも
その光の暖かさで



ほら、見上げれば
また月が


誰かを……アナタを照らしている




今宵の月は
どこか寂しい

周りの雲を
ほんのり照らし

冷たくも暖かくもとれる


あの月は

孤独から逃げていた






あれは‥‥あの月は









………私の鏡うつしか―――



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