その時きずいた。いや、もう遅かったという方が正しいかっただろう。僕が好きだったともみは学年でもトップクラスのイケメン、原と付き合ってたのだ。教えてくれたのは松木だった。
「なぁ、大変いいにくいんだけどさ」
「なんだよ。もしかして愛の告白か。それなら無理だよ」
「ばか、違うよ」
「なんだよ」
坂道にさしかかったので僕はママチャリから降りた。「実はともみちゃん事なんだけどさ」
「もしかしてお前も惚れたのか?」
「そうじゃなくて…。原と付き合ってんだって」
「原ってあの普通科の原?」頭を後ろからバットで殴られた感じの衝撃を受けた。 来月のクリスマスまでには一か八かで告白しようと考えていたが恋人がいるなんて。しかも原。学年のトップクラスにへたれな僕がどう逆立ちしたってかなう訳がない。坂道を登りながら言葉を失っていた。顔は半泣き状態だったろう。秋から冬に移り変わる季節風を浴びながら17さいの失恋を心で受け止めている自分を感じながら家路をたどった…。
冬香る
失恋浴びる
心かな