お腹を空かしていたボクは、大好物のカップ麺にお湯を注ぎ、出来上がるのを待っていた。
さあ食べようとフタを取り割り箸を割ろうとした時、
「ちゃんとキレイに割るんやで〜!!」
と、かすかに聞こえた。
空耳かと思い、再び割ろうとしたら、
「兄ちゃん、ちゃんと割らなあかんで〜!!」
と、今度は確かに聞こえた。
声の主は、なんと、ボクが手にしている割り箸だった!!
戸惑いながらも、麺が延びてしまうので、割り箸を急いで割った。
うまく割れた。
と同時に、
「おっ、兄ちゃん!なかなかやるな〜!
ええ感じや〜!!」。
割り箸に誉められた。
無事(?)食べ終わり、カップに割り箸を入れてゴミ箱に捨てようとすると
「そのまま捨てたらあかんで〜!!
割り箸は燃えるゴミ、カップはプラスチックに分けてほかさなあかんで〜!!
そんなんも知らんのかいな〜!
最近の若い奴ちゅうのは、全然なっとらんわ〜!!」
と、なぜか怒られた。
渋々、言われるままに分けて捨てたボクは、その日以降カップ麺を食べる時はマイ箸を使うようにしている。