君に合ったのは、奇跡なのだろう。
春、私はひどいイジメにあっていた。
3月のおわり、いつものように、帰り道を歩いていると、枯れたひまわりが、一輪咲いている。
「私みたい。」
ふと、思った。
その横を優しい風がふく。
「一緒に、植えなおそ。」
風だと思っていたのは、そう、君。
「アタシといたら、イジメられるよ!」
君は迷いなく言ったね。「お前をイジメるヤツは殺してもいい。俺がテメェをまもっから。」
そして言った。
「愛してるよ。」
植えた後、
「来年さ〜、また、来よな。」
夏、イジメはおさまり、落ち着きだした私は、プールに行きだした。
君のいる…
「オーイ!」
いたいた!
「何よ!」
君は信じがたいことを言った。
「H…やらん?」
まよっていたのは私だけじゃなかったみたいで、君ははじめてらしい。
「どこで…」
会話がないと、いけない気がした。
「ロッカーで…」
「優しくしてよ…」
水着が、脱がされていった。
ためらいは、山ほどあった。
「妊娠すんなよ…」
「なんで」
「お前が悲しむ姿みとぉない。」
時は流れていった。
「ナミキ…」
「亮介…」
数日後、亮介(君)は、口を聞かなくなった。
つづく。(ひまわり咲くころ2)につづくよ。