『救いの手、まさかのあの人』
よし。
今度は成功の予感★
今度こそと思いドアノブに手をかけたその時だった。
可唯「気をつけてね★」
憂「あ、ありがとう・・・。」
後は、通路を通って階段を下りるだけ。
だと・・・・思っていたのに・・・・。
『おー!!可愛い子はっけーん★』
『わ、マジだ!!かっわい〜。彼女1人?』
明らかに私に声をかけてきてる男達が数名。
まさかこんなときに初ナンパを経験するなんて・・・。
憂「今、いそいでるんです。」
『堅いこと言わないでサー。ネ?』
男の1人が私の腕を掴んできた。
憂「・・ッいやです!!!」
男の腕を振り払おうとしたその時だった。
『何してんの〜。』
聞き覚えのある声。
顔を上げるとそこには・・・・可唯クンがいた。
憂「何で・・・。」
『か、可唯さん!!』
『す、スイマセン!!可唯さんの物だと知らなくて・・。』
『し、失礼します!!!!!』
男達は一目散に逃げていった。
可唯「ね?だから気をつけてって言ったんだよ。」
憂「・・・・ッ。」
まさか、あなたに助けてもらうなんて
思っても見なかった・・・・。